The Period of F-16
8 FW
(TFW)
80th FS(TFS) & 35th FS(TFS)
”群狼”・・統制の取れた群れで行動し、指揮者の司令で獲物を狩る。狼の狩りの戦法を戦術として取り入れ、”群狼”と名付けた先駆けとしては、WWU時代デーニッツ提督率いるドイツのUボート部隊が有名だ。従来の単独での商船狩から十隻以上のUボートを集団で運用し、大規模な護送船団を群れで襲う”Wolf Pack”戦法は開戦当初大きな戦果を挙げた。

 第8戦術戦闘航空団(8TFW)は、”Wolf Pack”の愛称を持つ航空団である。このネーミングに正に相応しい戦歴を持った部隊である事から、決してコケ脅しではないのだ。8th TFWは、ベトナム戦において388th TFW、432nd TRW等と共に最もMig撃墜の戦果を挙げた航空団の1つであリ、1966年から1968年2月までの間で北ベトナム機39機を血祭りにした。また スマート爆弾を用いて、従来何度爆撃しても落ちなかった北ベトナムのタンホア橋の破壊に成功した事でも知られる。今では 伝説的人物となった当時の8th TFW司令ロビン・オルズ大佐はパイロットの補充が少ない為、自らF-4に搭乗し部隊を指揮しMig戦闘機も撃墜している。こうした歴戦の8th TFWは、ベトナム戦争後タイのウ・ドンより韓国のクンサンに移動し、現在も朝鮮半島のクンサンABをベースとしている。私が写真を始めた頃は、F-4Dを使っており”WP”(ワップと呼んでいた)のファントムと言えば8th TFWのことを指していた。”WP”は、もちろん”Wolf Pack”を示し、テールレターに部隊ニックネームの頭文字を用いた数少ない航空団の1つであった。(他に”FF””WW”等がある)
Insignia of 35 FS
Insignia of 80 FS
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